2月2日(土)から毎週土曜、全3回の日程で、「社会人リカレント講座」が始まりました。
「社会人リカレント講座」とは、職業上で必要となる技術や知識をもう一度学習したいという社会人の方を対象とした講座で、本学教員が講師を務めます。
本学では、近畿大学工学部産学官連携推進協力会と東広島市産学金官連携推進協議会の共催の下、2008年から毎年、テーマを変えて開催しています。
「社会人リカレント講座」とは、職業上で必要となる技術や知識をもう一度学習したいという社会人の方を対象とした講座で、本学教員が講師を務めます。
本学では、近畿大学工学部産学官連携推進協力会と東広島市産学金官連携推進協議会の共催の下、2008年から毎年、テーマを変えて開催しています。
第1回目は、初めに、角田 勝 研究所長より、今回の講師を務める白石 光信 教授と上森 武 准教授が紹介され、近畿大学、工学部、次世代基盤技術研究所、そして本学の社会連携活動の概要説明が行われました。
1回目は白石先生が、2回目・3回目は上森先生が講義を担当します。
講義に入る前に、白石先生から今回のテーマを選んだ経緯が話されました。
「現在、工業製品を設計するにも、解析をするにも、CADやCAM、CAEといったコンピュータシステムが使われています。解析に使われるCAEでは、インプットしてからアウトプットされるまでの間に何が起こっているのかがブラックボックス(過程が明らかになっていない状態)になっています。そのため、アウトプットされる解析結果の考察や検証が不十分な技術者も多くなっています。
解析結果が正しいかどうか判断するためにはブラックボックス部分を理解し、解析結果がどのような過程で導かれてきているかを知っておく必要があります。
今回の講座では、システムが使えるだけでなく、このブラックボックス部分こそ本来の技術者の仕事であるので、もう一度学生時代に戻って、材料力学をベースに有限要素法(力学分野で広く使われる解析手法の一つ)を学び直していただきたいと思います。」
講義では、力やモーメントのつり合い、材料内部に発生する力(応力)やひずみについて、基本的なモデルを例に説明がありました。
なお、受講者のうち希望者には講義後、研究所内の施設や実験装置を見学していただきました。
次週の上森先生の講義では、実際に簡単な応力解析を行い、解析のコツなどをお話しする予定です。
全3回という短い期間ではありますが、この度の講座で学び直されたことを、ぜひ日常業務で生かしていただけると幸いです。
白石教授(中)、上森准教授(右)
講義の様子